2009-01-01から1年間の記事一覧

今回、訪問したドメーヌからいくつか興味深い話を聞くことが出来た。 まずシャルドネに関して、細かく分析してみると分子レベルで酸化しやすい分子を含んでいることが分かったそうだ。最新の醸造装置では空気に触れないように完全に仕切られた状態で造られて…

DOMAINE PAUL PERNOT ポール・ペルノ

ピュリニー・モンラッシェのPAUL PERNOTを訪れた。出迎えてくれたのはいつも対応してくれるポール・ペルノJr.氏ではなくポール・ペルノ氏。まだまだ元気で引退するなんてとんでもないといったご様子。息子は今日も畑で仕事しているそうだ。2008年の出来につ…

BERNARD MOREY & VINCENT MOREY

シャサーニュ・モンラッシェのBERNARD MOREYとVINCENT MOREYを訪れた。出迎えてくれたのはベルナール・モレ氏と長男であるヴァンサン・モレ氏。見た目の恰幅の良さもそっくりだ。2007年から二人の息子に畑を分割し、3つの銘柄に増えたこのドメーヌ。醸造所や…

DOMAINE ROTY ドメーヌ・ロティ (ジョセフ・ロティ フィリップ・ロティ)

JOSEPH ROTYを訪れると、現在の当主であるフィリップ・ロティのお母さんが、我が子が帰ってきたように温かく迎えてくれる。残念ながら、近年体調を崩していた先代ジョセフ・ロティ氏は昨年惜しまれつつ亡くなったが、息子であるフィリップ氏はドメーヌの長と…

DOMAINE PHILIPPE LECLERC フィリップ・ルクレール

この日も朝からどんよりした雲で今にも泣き出しそうな空模様。午前10時 歴史ある石畳のジュヴレ・シャンベルタンの村にあるPHILIPPE LECLERCを訪れた。相変わらずの真っ黒な舞台衣装のような出で立ちで出迎えてくれたフィリップ・ルクレール氏。過去の写真を…

ROBERT SIRUGUE ロベール・シルグ

ROBERT SIRUGUEを訪れたのは陽が落ちかけた16時だった。 出迎えてくれたのはこのドメーヌを取り仕切っている女性醸造家 マリー・フランセ氏。 地下のカーヴで2007年を樽からテイスティング。 1.BOURGOGNE ROUGE 2007 これは2008年の収穫前の9月に瓶詰め。非…

CHRISTOPHE BRYCZEK クリストフ・ブリチェック

MOREY St. DENISに拠点を置くドメーヌ,CHRISTOPHE BRYCZEKを訪れた。クリストフ・ブリチェックはよく来たねとまるで里帰りした家族のように我々を出迎えてくれた。このドメーヌを築いた彼の祖父であるジョルジュ・ブリチェック氏は今も健在で4月に97歳になる…

REMOISSENET PERE ET FILS ルモワスネ・ペール・エ・フィス

ホテルのあるボーヌ市内からすぐ近くのREMOISSENETを訪れたのは午前10時。出迎えてくれたのはこのメゾンの経営を任されているベルナール・ルポルト氏。フランスの経済状態も当然ながら良くはないのでネゴシアンで値上をしたところも多いが、ルモワスネは当面…

ANDRE BONHOMME アンドレ・ボノーム

シャンボールからひたすら南下し、マコネーへ。 ANDRE BONHOMMEへ着いたのは15:30だった。 出迎えてくれたのはドメーヌの責任者であるエリック氏。 ドメーヌの入り口には高さ3mほどもある大きな鳥用のゲージが新設されていた。 中にはトロピカルムードたっ…

J.F.MUGNIER ジャック・フレデリック・ミュニエ

10:30 隣の村CHAMBOLLE MUSIGNYへ移動し、この村のトップドメーヌのひとつであるJ.F.MUGNIERへ。 ブルゴーニュではとても珍しいぐらい立派な白亜のシャトーはとても絵になる。 誰が写真を撮っても素晴らしい絵葉書のようになるだろう。 出迎えてくれたのは…

GEORGES LIGNIER ジョルジュ・リニエ

MOREY St.DENISのGEORGES LIGNIERを訪れたのは午前9時。相変わらずの雨雲のせいで、ホテルから北へ薄暗い国道をひたすら走りたどり着いた。出迎えてくれたのはステリー・ブノワ氏。醸造家の中では若い方だが、前回会った一年前より精悍さが増している気がし…

MONGEARD MUGNERET モンジャール・ミュニュレ(1)

MONGEARD MUGNERET モンジャールミュニュレで出迎えてくれたのは会う度に恰幅が良くなっている当主、ヴァンサン・モンジャール氏と三女で現在ボーヌの醸造学校に通っているジャスティンさん。 ゆったりとしたテイスティングルームで2007年を樽から事前にボト…

MONGEARD MUGNERET モンジャール・ミュニュレ(2)

7.HAUT COTES DE NUITS ROUGE LA CROIX 2007 2年樽。樹齢50年。除梗100% 樹齢50年の区画から2年樽を巧みに使い造られる。とてもリッチで厚みがある、カプリスより少し低いところにある畑で、バランスよく仕上がっている。8.FIXIN ROUGE 2007 10%新樽。樹齢4…

MONGEARD MUGNERET モンジャール・ミュニュレ(3)

18.VOSNE ROMANÉE LES ORVEAUX 2007 30〜40%新樽。樹齢25〜52年。除梗100%。 ヴォーヌ・ロマネの本当の色はいきいきとした煌くようなルビーカラーだが、たまにオレンジ色や紫色のワインを造る生産者がいる。それは本来のものではないし、アペラシオンの個性…

コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ

COMTE GEORGES DE VOGÜEに着いて出迎えてくれたのは醸造責任者のフランソワ・ミレ氏。 早速、地下にあるカーヴで2007年を樽から試飲。 1.CHAMBOLLE MUSIGNY 2007フレッシュでフルーツ味のある味わいが綺麗に現れている。 彼はこのフルーツ味をコンフィズリー…

1月のフランス出張のご報告です。

2009年1月18日 パリからTGVでディジョンまで行き、レンタカーでボーヌまで。 TGVでは偶然MICHEL GROSに遭遇。隣の席だった。 ワインの世界は本当に狭い。ロンドンのテイスティング会に出展していたそうだ。 マイナス10度というあまり想像したくない寒波は先…

ドメーヌリポート第2弾。

- カーヴ内を移動して、2007年を樽から試飲。4.CÔTE DE NUITS VILLAGE CLOS DE CHAPEAU 2007 出荷のための少量のCO2を加える前の段階で、もうすぐ出来上がるそう。 2007年は収穫が割りと早く8月31日から始めたそうだ。 夏の天候はとてもいい天気で雨は少し降…

ドメーヌリポート第3弾。

- 10.ROMANÉE St. VIVANT 2007 このワインは年産僅か3樽程度の超稀少品。それゆえかワインもかなりデリケート。 樽に入っている段階ではとても厚みがあり、力強い。 タンニンもきっちりとまとまっていて完成度の高さはさすがと言わざるを得ないが、ボトリン…