MONGEARD MUGNERET モンジャール・ミュニュレ(3)

amz-dom-report2009-01-22



18.VOSNE ROMANÉE LES ORVEAUX 2007
30〜40%新樽。樹齢25〜52年。除梗100%。
ヴォーヌ・ロマネの本当の色はいきいきとした煌くようなルビーカラーだが、たまにオレンジ色や紫色のワインを造る生産者がいる。それは本来のものではないし、アペラシオンの個性を表していないそうだ。

19.VOUGEOT 1er Cru LES CRAS 2007
30〜40%新樽。樹齢35年。除梗100%。
アムルーズのすぐ下にある区画。白も赤もあるアペラシオン。力強さと繊細なタッチが、バランスよく表現されている。

20.NUITS St. GEORGES LES BOUDOTS 1er Cru 2007
30〜40%新樽。樹齢35年。除梗100%。
この畑は彼が結婚した年に植えたもので一番思い入れがある大事な畑だそうだ。味わいはとてもリッチで香りも華やか。

21.ECHEZEAUX 2007
50〜60%新樽。樹齢25〜60年。除梗100%。
硬い石灰土壌で粘土がとても多いそうだ。ミネラルをたっぷりと含んだ複雑味のある味わいはエシェゾーのテロワールが持つポテンシャルを最大限引き出しているように感じる。

22.CLOS DE VOUGEOT 2007
100%新樽。樹齢40〜68年。除梗100%。
特に親交のある17の生産者達と毎年自分のワインができたらそれぞれ持ち寄ってブラインドテイスティングするそうだ。トップ5はいつも変わらないらしい。もちろんモンジャールもそのひとつ。メオ・カミュゼもその会に参加している一人。

23.ECHEZEAUX V.V 2007
90%新樽。樹齢80年。除梗75%。
モンジャールといえば、このワインと言われるぐらい高い人気を誇るこのワインは完璧なバランスを持つ凝縮感のあるエキスを細やかな仕事で丁寧に仕込まれたことが伺える一本。バランスの良さとエレガントなしなやかさは同畑でも最高峰と言える。お世辞抜きに素晴らしい。

24.GRANDS ECHEZEAUX 2007
100%新樽。樹齢40〜68年。除梗75%。

25.RICHEBOURG 2007
100%新樽。樹齢40〜60年。除梗75%。果実の凝縮感とエレガントな質感は抜群。

下のクラスからグラン・クリュまでその個性を活かし巧みに表現していく才能には感心させられっぱなしだが、後継者として考えている三女のジャスティンさんの方が感性は優れていると、彼自身感じているそう。将来がとても楽しみ。


 ボーヌの畑は不況からか売りに出ているところが、いくつかあるそう。ただ良い畑のほとんどが仲間内で売買されている。彼は良い畑があれば買いたいが、一番重要なのは前の所有者の畑での仕事が、どこまできちんとなされているかが大切だという。葡萄は正直で嘘などつかないからだ。


たくさん試飲させてくれたお礼を言い、今後ともよろしくと握手を交わしてミュニュレファミリーに別れを告げた。