ドメーヌリポート第2弾。

amz-dom-report2009-01-19

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カーヴ内を移動して、2007年を樽から試飲。

4.CÔTE DE NUITS VILLAGE CLOS DE CHAPEAU 2007
出荷のための少量のCO2を加える前の段階で、もうすぐ出来上がるそう。
2007年は収穫が割りと早く8月31日から始めたそうだ。
夏の天候はとてもいい天気で雨は少し降ったものの気温はずっと高く、葡萄はよく熟したそうだ。
口に含むと甘く、とてもよく熟した果実味がいっぱいに広がる。
とてもピュアで繊細な年だと評するオリヴィエの言葉はとてもよく分かる。
彼は先週、ロンドンのテイスティング会に出展していたそうだ。
おそらくミシェル・グロが参加したものだろう。そこでの評判はとても良かったそうだ。

ブルゴーニュ全体でもフルーツ味がはっきりとしたエレガントでしなやかな年でタンニンは硬くないというのが総評のようだ。
つまりラルロの造りとマッチした年だと言える。

5.NUITS St. GEORGES PETIT L'ARLOT 2007
クロ・デ・ラルロの若樹から造られるこのワインは20%の新樽のニュアンスが上手く果実味と溶け込んでいる。
やはりクロ・デ・ラルロに似た、エレガントでフィネスのある味わいが特徴的。

6.NUITS St. GEORGES 1er Cru PETIT PLETS 2007
クロ・デ・フォレ・サン・ジョルジュの若樹から造られるこのワインは樹齢が18〜20年。
甘くしなやかで洗練された果実味と質感のキメの細かさはエレガントでラルロの個性がとても分かり易いスタイルだ。

7.NUITS St. GEORGES 1er Cru CLOS DE L'ARLOT 2007
オリヴィエが『クラシックなスタイル』と評すこのワインは現段階においてもクロ・デ・ラルロらしい複雑味に溢れている。
最近来たジャーナリストの一人がこれを一番高い評価をしていったそうだ。
『デリカシーがあってスパイシーな面も備えているので和食にとても合わせやすいって、日本に行ったときに感じたんだよね。』とオリヴィエはう

れしそうに語った。

8.NUITS St. GEORGES 1er Cru CLOS DE FOREST St. GEORGES 2007
樹齢は約40年。
パワフルでリッチなスタイルで、このワインが持つ抜きんでた華やかさは、この年の持つポテンシャルを最大限に引き出していると感じる。
この味わいを求めるなら、同じようなレベルは片手で数えるほどしかないだろう。
人気が高い理由が良くわかる。

9.VOSNE ROMANEE 1er Cru LES SUCHOT 2007
甘み、ボリュームもたっぷりでタンニンもキメが非常に細かい。
パワフルさがあるクロ・デ・フォレよりこちらの方がデリケートな印象。
白ブドウであるピノ・グリやシャルドネをほんの僅かだけブレンドしているからなのか、とても緻密な構成と複雑さが際立つ。余韻はひたすら長

い。
オリヴィエはワイン造りの全ての工程を自らの手で行う事ができる。当たり前のようだが、そうでもないらしい。
彼は現在の地位になる前に全てを身に付けた。
A〜Zまでの本質を知らないと人にも指示することはできないと彼は語る。
本当に畑仕事が好きなようで、少しでも時間が空けば畑を見に行くそうだ。