MONGEARD MUGNERET モンジャール・ミュニュレ（２）

7.HAUT COTES DE NUITS ROUGE LA CROIX 2007
2年樽。樹齢50年。除梗100%
樹齢50年の区画から2年樽を巧みに使い造られる。とてもリッチで厚みがある、カプリスより少し低いところにある畑で、バランスよく仕上がっている。

8.FIXIN ROUGE　2007
10％新樽。樹齢40年。除梗100%
輝きを十分に備えたルビーカラーでクラシックな味わいが特徴的。相性のよいメニューが幅広く、どの時点で開けても素直に開いてくれるのがこのワインで、よく家族や友人とこれを飲むそう。
なるほど確かに飲み飽きしない豊かな果実味だ。

9.FIXIN LES FONDEMOND 2007
10％新樽。樹齢55年。除梗100%
彼の父の従兄弟が所有している0.75haの畑を借りて造られたこのワインもこれがファーストリリース。フィサンというよりもジュヴレ・シャンベルタンという表現が近いかもしれない。エレガントであり繊細さも備えている。フィサンはジュヴレよりも北にあるので酸、タンニンともがっしりとして、厳しいと評されるものが多いが、これは特に柔らかく丸みもあり、グランヴァンの風格が漂う。

10.VOSNE ROMANÉE 2007
30〜40％新樽。樹齢35〜72年。除梗100%
乾いた樽の香ばしいニュアンスがより鮮明。力強く果実味豊か。

11.CHAMBOLLE MUSIGNY 2007
25％新樽。樹齢35年。除梗100%
ピュアという言葉が一番しっくりくる。女性的なスタイルで、グラスの中でどんどん開いてくる。甘く濃密で、力強さと繊細さを併せ持つ。

12.GEVREY CHAMBERTIN 2007
25％新樽。樹齢40年。除梗100%
樫がぎゅっと詰まった感じ。アルコールの高さ、エキス分の濃縮感が印象的で、とてもリッチで厚みのあるワイン。

13.SAVIGNY LES BEAUNE 1er Cru LES NARBANTONS 2007
30〜40％新樽。樹齢53年。除梗100%。
サヴィニー・レ・ボーヌというかボーヌの中でも少なくともトップ5には入ると思われる素晴らしい造り。良くここまで幅広いアペラシオンを持ちながら、その個性を見事に引き出している才能には感心させられる。飲めば確実にテンションが上がる。

14.NUITS St. GEORGES LES PLATEAUX 2007
30〜40％新樽。樹齢45年。除梗100%。
ピュアで凝縮度の高いこのアペラシオンはキャラクターが強くとても深みがある。NSGとしてはタンニンは非常に柔らかくストラクチャーのしっかりとしたスタイルだ。現時点で若干CO2が感じられるが、その分後で添加するSO2の量を抑えられるので、とても良い事だと彼は言う。

15.VOSNE ROMANÉE LES MAIZIÉRES HAUTES 2007
30〜40％新樽。樹齢72年。除梗100%。
プルミエ・クリュだと言われても何の疑いも持たないかもしれない。それぐらいしっかりとしたクオリティ。

16.BEAUNE 1er Cru LES AVAUX 2007
30〜40％新樽。樹齢40年。除梗100%。
花の香り、特に枯れた薔薇のような香りが複雑さを増しているような気がする。そしてぎっしりと凝縮した清らかで熟したジュースが滑らかに広がる。

17.PERNAND VERGELESS 1er Cru LES VERGELESS 2007
40％新樽。樹齢40年。除梗100%。
白が多いアペラシオンだが、赤もとても良いワインが出来るんだと彼は自信たっぷりに話す。
川魚というか白身の魚に信じられないぐらいに合うそうだ。ヨードっぽい香りは魚と良く合うので、是非試して欲しいとのこと。コストパフォーマンスが高いなといつも感心するのがこのワイン。

(続く)