11月15日〜20日 ブルゴーニュ訪問

訪問したのはBeaujolais Nouveau解禁を控えた11月の第3週。吐く息は白く、空気はとても乾いていた。雪こそ、まだ降ってはいないが、肌を刺すような強く冷たい風は、じっとしていると身体の芯まで、あっという間に冷え切ってしまうほどだ。東京では感じることの出来ない澄み切った新鮮な空気を、身体いっぱいに吸い込むと、浄化されるような気持ちになるから不思議だ。
今にも泣き出しそうな、どんよりと重くのしかかる灰色の雲が、ブルゴーニュ全体を覆っていて、オフシーズンの、しんと静まり返ったこの小さな町は、どこか荘厳な雰囲気に包まれていた。葡萄畑では既にどこも葉が落ち、厳しい冬への支度を始めていた。

今回はグレートヴィンテージと前評判の高い2009年産を試飲してまわった。